ゴールデンスランバー|国家犯罪者に仕立て上げられた男の、逃亡と絆の物語
2008年本屋大賞受賞作品。
(本屋大賞についてはこちら「本屋大賞とは?」)
伊坂幸太郎作のこの本は、国家規模の罪を被せられた男の逃亡劇です🏃
人と人との絆、壮大なだけではなくリアリティも非常に高い描写、読み進めるほど吸い込まれる一冊となっております。
今回は、スリリングかつ疾走感たっぷりな本作を紹介させていただきます🐤
ちなみにタイトルのゴールデンスランバーは、ビートルズの同名曲である「ゴールデン・スランバー」(黄金のまどろみ)からきており、作中でも登場します。
簡単なまとめをしてますショート動画もございますので、併せて見てみてください🔍️
作品情報
作品名:ゴールデンスランバー
著者名:伊坂幸太郎
初出/刊行年:2007年
ジャンル:ミステリー/サスペンス
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一行本棚|作品メーター
※主観で書いています。大きいほど濃厚な読書体験となります。
合計【13/20】ポイント
長さ【3】
短い★★★☆☆長い
読みやすさ【3】
単純★★★☆☆複雑
重さ【4】
軽い★★★★☆重い
余韻【3】
アッサリ★★★☆☆コッテリ
おすすめのタイミング
一気に物語に入り込みたい時、
スリルと人間ドラマを同時に楽しみたい時。
読書メモ(※ここからネタバレあり)
主人公・青柳雅春は、ある日突然、身に覚えのない首相暗殺犯として追われることになります。何も分からないまま、逃げるしかない状況に追い込まれる。
親友の死や知人の裏切り、信じられるものが分からず混沌とした中の展開はとにかく緊張感が強く、
「どうやって逃げるんだろう」という不安が続きます。
敵は国家権力である警察、さらには特定の人物ではない社会の闇そのもの。
特別な人間でない主人公がそれでも諦めずに逃げ続ける理由は、人との絆と、その中で得た矜持でした。
この人との絆が作品のテーマでもあり、最注目な部分です。周囲すべてが敵という状況でも、絆が絆を呼び、それはか細いが確かな可能性となって主人公を照らします。伏線的に散りばめられた関係が、後になって意味を持ってくる。一見バラバラだったものが繋がっていく感覚がとても気持ちいい読書体験を与えてくれます。
また、展開を完全なご都合主義にしないところもこの作品の魅力です。大きな力に対して真っ向から立ち向かうのではなく登場人物たち(主婦であったり、カップルであったり、花火師であったり)が出来る限りのことで抵抗していく。その一つ一つが等身大であり、物語のリアリティを一段引き上げております。そのため、風呂敷の大きい物語ながらクライマックスの展開も、個人的に大変腹落ちすることができました。
決して短くない物語ながら、ハラハラワクワクと読む手が止まらない名作でした📘

