一行の本棚

人間椅子┃30分で読める、狂気の「告白文」

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『人間椅子』読了!

Kindleで無料で読めるということで、人生初の江戸川乱歩に挑戦してみましたが……

短編だと油断していたら、見事に踊らされました。

30分で感情をこれほどまでに振り回されるとは。

おかしく、恐ろしく、だが読後は爽快。本当にお話を作るのが上手いと感じる一冊でした。

1.作品情報

  • 作品名:人間椅子
  • 著者名:江戸川乱歩
  • 初出/刊行年:1925年
  • ジャンル:短編小説・ミステリー
  • 書籍はこちら:https://amzn.to/4rKu7MM※本リンクはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。

2.一行本棚┃作品メーター

​※主観で書いております。

  • 長さ:【1】 短い★☆☆☆☆長い
  • 読みやすさ:【2】 単純★★☆☆☆複雑
  • 重さ:【3】 軽い★★★☆☆重い
  • 余韻:【5】 アッサリ★★★★☆コッテリ
  • 読いたいタイミング:ゾクッとする恐怖を味わいたい時、お気に入りの椅子に一人で深く座っている時

3.読書メモ(※ここからネタバレあり)

ある椅子職人が人気女流作家へ送った「告白文」がメインとなる物語。

椅子の中に潜り込み、座る人の温もりを肌で感じるという、変執的なまでの美学が描かれています。

最初は「なんて馬鹿げた作り話だ」とどこか他人事のように笑えるのですが、ページをめくるごとにその熱量に飲み込まれていく。

次第に可笑しさは消え、狂気を感じ、嫌悪感を抱き始めます。

​そして、あのラスト。

踊らされたという快感と、拭いきれない気味悪さ。

100年近く前の作品なのに、今の私たちが使っている「椅子」という日常の道具を、一瞬で「恐怖の対象」に変えたうえ恐怖だけでは終わらせない、乱歩の筆力には脱帽です。

大好物な「トラウマ級」の短編でした📘

さっくり読めるので、こころに余裕がある30分でぜひ読んでみてください!

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