変身┃人であれなくなるのは、案外すぐそばにあるかも
今回紹介させていただくのは、フランツ・カフカの『変身』!
ある朝起きたら巨大な虫になっていた……という、あまりにも有名な不条理小説。
変わったのは体だけなのか、心もなのか、周囲なのか。
「そんなことあるわけない」と笑い飛ばせない、リアルな切なさが今の時代だからこそ刺さります。🐝
YouTubeでも短くまとめているので、こちらもぜひ!
作品情報
作品名:変身
著者名:フランツ・カフカ
初出/刊行年:1915年
ジャンル:不条理小説・純文学
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一行本棚┃作品メーター
※本の印象を主観で書いております。
長さ:【2】 短い★★☆☆☆長い
読みやすさ:【3】 単純★★★☆☆複雑
重さ:【4】 軽い★★★★☆重い
余韻:【3】 アッサリ★★★☆☆コッテリ
読みたいタイミング:
「自分って何なんだろう」とふと考えた時、社会の歯車であることに疲れた夜
読書メモ(※ここからネタバレあり)
一見ファンタジーっぽい導入ですが、特定の人物に不条理が訪れたときの当人の葛藤、周囲の変化が生々しく表現されています。
この物語で一番怖いのは、「虫になったこと」そのものじゃない。
それまで「家族」だった人たちが、働けなくなった主人公を少しずつ「厄介者」として切り離していく過程でした。
考えさせられるのは、これは物語の中だったから起こることではないのかもしれないということ。
なにかの不条理が起き、コミュニティの中での役割が全うできなくなったとき、周囲を含めて非情なほど役割は再構築される。
しかも自分が活躍していた頃より活気のある集団になって。。。
もちろん関係性によっては疎外されることなく良好な状態を築けるかもしれませんが、日常を一歩外れると思わぬ変化があるということが示唆されています。
そんな、現代の仕事や人間関係にも通じる問いを突きつけられる作品であると考えております。
最後は救いがないようでいて、どこか解放されたような不思議な感覚。
超有名作品として、一生に一度は読んでおくべき名作でした📘

